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冒険者たち懐かしの名作劇場 （第４回）  Les Aventuriers Alain Delon 冒険者たち 懐かしの映画第４回目はアランドロン主演の名作「冒険者たち」をお送りします さて、アランドロンといえば今でも多くのファンを持つ人気俳優ですが、 その中でも傑作と言われるのが、この「冒険者たち」です 心に残るとっておきの作品をあげると、必ず上位にランクインされ 何度見ても新鮮な香りが漂う、忘れることのできない名作ですが それでは、フランス映画の詩情あふれる世界へ、これからご案内しましょう  青春の限りない夢に 命を賭けたふたりの男と そのふたりから愛を寄せられた 清らかな娘・・・ 男同士の友情と、せつなさと、 もの悲しさを しっとりとつづったロマン・・・ 主演は、「太陽がいっぱい」で一躍 人気者となった映画界屈指の２枚目俳優 "アランドロン" 相棒にはフランスのギャング映画には 欠かせないハードボイルドスター "リノ・ヴァンチュラ"、 そして、さわやかな青い瞳に 燃えるような赤毛の美女 "ジョアンナ・シムカス" この３人が、愛とロマンと冒険に夢を賭け 青春を駆け抜けていった珠玉の名作です また、全篇に流れるフランソワ・ド・ ルーベの甘く切ない口笛のメロディーが この作品を更に光輝かせています  冒険者たち 製作年度 1967年 製作国 フランス 上映時間 110分 監督 ロベール・アンリコ 原作 ジョゼ・ジョヴァンニ 脚本 ロベール・アンリコ ジョゼ・ジョヴァンニ ピエール・ペルグリ 音楽 フランソワ・ド・ルーベ 出演 アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス セルジュ・レジアニ 《公開時コピー》 愛とロマンと冒険に夢を賭けた アドベンチャーたち！ 全映画ファンに青春の１ページを 鮮やかに印す秀作 大空に！陸に！海に！ ---物語---  飛行クラブの教師マヌーと自動車の開発をするローランは、性格は違うものの、血を分けた 兄弟よりも仲が良く未知の世界に対する あこがれと冒険心にあふれていました そんな二人の前に彫刻家を目指す美しい女性 レティシアが現われます 彼女はローランの住む廃車置場の鉄くずが彫刻の 材料にふさわしいことから、いつしか 彼らの生活に溶け込んでいきました ある日マヌーは、飛行機でパリの凱旋門を くぐり抜けた者に2500万フランの賞金が出る という儲け話をローランに持ちかけます  彼らは協力して準備をしますが、いざ結構の日解放を祝う巨大な三色旗が凱旋門をおおって しまい飛行は取りやめになってしまいました 作品の完成と共にレティシアも去り、失意の底 にいた二人でしたが、夢をあきらめないマヌー は、更に素晴らしい儲け話をつかんできます それは、アフリカ沖に墜落した飛行機に財宝が 積まれていたというもので、さっそく二人は アフリカへ行く準備を始めます。そして展覧会 でうまく行かず帰ってきたレティシアも 加わって三人は冒険の旅へと出かけるのでした  アラン・ドロン生年月日 1935年11月8日 出身地 フランス／パリ 幼少の頃に父を亡くし17歳で外人部隊へ入隊。除隊後、世界各地を 放浪し56年パリに戻り大物プロデューサー、デヴィッド・O・ セルズニックと契約。だが、それを破棄してイヴ・アレグレ監督の 「女が事件にからむ時」で映画デビュー。58年「お嬢さん、 お手やわらかに！」で日本でも人気が上昇。「太陽がいっぱい」で 爆発的人気を得て大スターへと成長する。58年に「恋ひとすじに」 の共演者ロミー・シュナイダーと婚約するが、それを破棄して ナタリー・バルテルミー（後のナタリー・ドロン）と結婚。 64年にハリウッドに渡るものの作品に恵まれずまもなく帰国。 その後「サムライ」などを発表してますます人気を誇る。 69年にナタリー・ドロンと離婚、ミレーユ・ダルクと同棲する。 その頃、彼のボディガードのマルコヴィッチ殺人容疑が掛かり 大スキャンダルとなる。やがて殺人容疑は晴れ、製作者としても 活動を開始。その後も、「危険なささやき」で監督業に乗り出すなど 精力的に活躍。「真夜中のミラージュ」ではセザール賞主演男優賞を受賞 98年、旧友、ジャン＝ポール・ベルモンドとの共演で話題を呼んだ 「ハーフ・ア・チャンス」を最後に引退宣言をした。 しかし00年に復帰しTVドラマを中心に活躍を続けている。  白熱の太陽と紺碧の海、 その中で子供のようにはしゃぐマヌーたち・・・ 海底に眠る財宝をようやくのことで引き上げた 彼らでしたが、財宝を狙うギャングたちの 流れ弾に当たりレティシアは死んでしまいます マヌーとローランは、レティシアの亡き骸を 潜水服に入れ、海中深くへと沈めます まるでキリストが鉄の鎧に入れられ 沈んでいくようなこの葬送シーンは 映画史に残る名場面とされています  マヌーとローランは巨額の富を得ましたが、そこには彼らの幸せはありませんでした レティシアを失った悲しみは、お金などでは 埋めることが出来なかったのです ２人は、レティシアの分け前分を、身内のもの に渡すため、彼女の故郷を訪れることにします この時点で、彼らの宝物は財宝ではなく、 レティシアだったことに気づくのですが、 財宝をいとこの少年に渡したあと、ローランは レティシアの面影の残るこの地に残ります マヌーはパリに戻り、何不自由ない生活を 送りますが、心の隙間は大きくなるばかりで、 彼は再びローランのもとに帰っていきます  そして、映画は衝撃のラストシーンへと向かうのですが、 これからご覧になる方のために、 ここではあえて書かないでおきます 人生は、冒険の可能性で満ち溢れています 未知なるものへのあこがれと、 夢を追いかける気持ちがあれば、 誰にでもすぐに冒険は始められます そして、もし冒険を始めるなら、 そこには友達でも恋人でも 一緒に連れ立つものがあれば、 旅は更に楽しさを増すこととなるでしょうね
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